中国語不定期日記 P.2
更新:2024/02/27
中国語といえば、高校生の時に漢文の授業を受けたきりだったのですが、中国人の嫁さんをもらったので、年甲斐もなく中国語を勉強することにしました(^^;;;
このページでは、中国語の勉強で感じたことを、脱線しながら(いや、脱線ばかりして)不定期に書き連ねます。
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中国人の間違い日本語
中国語は、日本人にとって特に四声など発音の点で難しい言語ですが、逆に日本語も中国人にとって難しいようです。
- 「え」を「ai」に近く発音してしまう。
- 「う」を「wu」と発音してしまう。
- 清音と濁音の区別がよくできない。
- 欧米語系の外来語をなかなか覚えられない。
- 接続詞が理解困難。
- 複数の読み方のある漢字の読み方を間違える。
- 可能の助動詞「る」「られる」をうまく動詞と繋げられない。
中国人ならではの独特な表現もあります。
- 「頭を抱える」の代わりに「頭大きくなった」。
- 考えが常識外れであることを「頭びょーき」。
- 「○○する人が△△する」の代わりに「誰○○する、誰△△する」。
意外な中国へのお土産
外国人が買う日本のお土産といえば、何と言っても電気製品です。秋葉原などはかつてパソコンショップだらけだったのが、この数年免税店だらけになってしまいました。
でも、春香が今月19日の中国帰国にあたって買った物は、友達にあげるシャンプー&リンスと自分が家族と食べるお味噌。欧米人だったら顔をしかめて飲まない味噌汁も、中国人である春香は平気なのです。
結婚の紹介をしてくれた元中国籍の久保さんに聞いたら、彼女などは帰国の度にお味噌のパックを数個買って行き、1つは自分で食べ、残りは妹などの親戚や友人にお裾分けするそうです。なんでも、中国にも当然お味噌があるけれど、美味しくないんだそうです。料理自慢の国なのに何とも意外な話でした。
3度目の包頭行き
春香が帰るのは今月19日ですが、私も来月には春香に1ヶ月遅れで包頭に行きます。7月18日お昼前後成田発の格安航空チケットが売り切れだったので、仕方なく午後6時頃のNW航空で北京に行くことになりました。北京時間午後9時35分に北京首都空港到着なので、もうホテルに直行するしかありません。午後6時台が包頭行き最終フライトとは......(;_;)。しかも7月下旬は学校が夏休みで学生たちが帰省や旅行で列車を使うので、夜行列車の切符を取れそうもありません。
というわけで、目出度く夜行寝台バスに乗ることになったのでした。これは春香がお父さんとデパートのテナントをしていた頃、1ヶ月に数度は商品仕入れのために使った交通手段です。2年前には片道150元だったそうですが、商用旅行でない素人は500元取られることもあったらしいです。恐らく今は200元近くになっているでしょうが、航空料金に比べたらずっと安いです。
夜行寝台バス
前回から1年3ヶ月以上間が開いてしまいましたが、上記のような状況で北京から夜行寝台バスに乗ることになりました。
夜になってから北京首都国際空港に着くと、春香と佳恵(春香の姪)、春香の友人が出迎えてくれました。4人でタクシーに乗って北京に行き、北京動物園近くのホテルに投宿。なんとか青年濱館という名称で、外国人はまず泊まらないところです。
翌日4時頃に起きて、万里の長城・明十三陵行きのバスツアーに潜り込みました。佳恵はまだ万里の長城に行ったことがなかったのです。昼食や帰りに翡翠が売り物の売店に寄ったりしながら無事夕方北京中心部に戻った後、いよいよ寝台バス探しです。
北京駅の南東約500メートルくらいの所に広大なバスターミナルがあります。しかし、春香は更に数100メートル離れたところにみんなを連れて行って、豪華仕様のバスに乗せました。
バスの中は、左右の窓側と中央の3列に上下2段の簡易寝台が並んでいました。寝台は完全な平らではなく、背中から頭にかけての部分が盛り上がっていて、下に後ろの人の足先が入るようになっていました(下図参照)。
というわけで、バスの中では冷房も効いてかなり快適でしたが、問題は道中のトイレ。中国であるとはいえ、高速道路のパーキングエリアなのだから水洗になっていると思いきや、全くの期待はずれ。私が小学校低学年の時に勉強した、解体寸前のおんぼろ校舎並みで、近づくとツンと臭い、見ればまさに厠。そういえば中国語のトイレも厠所(cesuo)というのでした(^^;;;
中国の農産物
中国では、農産物の価格が非常に安く抑えられています。そのせいか、日本と違って少量ずつは売っていません。例えばリンゴ(pingguo)などの果物やジャガイモ(tutou)は箱単位で買うことが多いそうです。スイカ(xigua)は1個丸ごと買いますが、それでも1個6元と安いので、夏にはどこかに行くたびにスイカの歓待となります。
牛乳(niunai)は、よく病気見舞いに持って行くのですが、ケースごと受け取った方は、どうやって消費するか悩むそうです。
柿(shi)は、春香の故郷の内モンゴル自治区では穫れません。そこで産地の南部から輸送するわけですが、冷凍して輸送するのでスーパーで買うときも凍っています。春香はそんな冷凍柿でも大好きなので、日本の凍っていない柿には全く目がありません。
また、春香はバナナ(香蕉 xiangjiao)も大好きで、日本人なら数日経たないと食べ頃にならないと思うような若いバナナでも平気で食べてしまいます。
面白いのは、トウモロコシ(包頭辺りの方言で「包米=baomi」)に対する反応が30代までと40代以降で分かれることで、30代までの人たちは特に偏見を持ちません。しかし、40代よりも年を取った人たちは、トウモロコシが大嫌いです。彼らは1960年代の、穀物が不作なのにソ連から借款の返済を求められて、中国政府がなけなしの穀物で返済した時代を経験しています。当時、農村に親戚があった家庭の子どもたちは農村の親戚で育てられました。農村では、都市ほど深刻な食糧難ではありませんでしたが、選り好みをしなければの話でした。彼らはトウモロコシの粉で作った不味い食べ物を食べざるを得ませんでした。そして、食糧事情が良くなった現在では、トウモロコシを見る度に当時の不味い食事を思い出し、嫌悪を露わにするのです。